俺とお前と100式様 『平日1日1回更新::東京ブック編』 -3ページ目

((百式)) 心のしゃっくり

百式様が1日1回書籍のネタを紹介してくださる東京ブックから…

お題は「心のしゃっくり」でした。

百式様は、「心のしゃっくりを使おう。意外性のある質問を突然あびせることによって、いままでは考えたこともなかった無意識の心の動きについて考えさせる効果を狙うことができる。」といったことを書かれていました。

このマーケティング活動に使える手法はP&Gで利用されたそうです。

-前代未聞の調査-

P&Gは「赤ちゃんのウンチについて母親が思うことや感じること」という前代未聞の調査テーマを行ったそうです。

「これから簡単な物語をつくってもらいます。

 登場人物は三人。

 一人目はあなたの赤ちゃんです。

 二人目はあなた自身。

 三人目はウンチです。

 ウンチも登場人物だから話したり考えたりします。

 ではどうぞ。」

回答者はびっくりして笑い転げたそうですが、しばらくすると今まで話したこともないような新たな感情や思考を物語を通して披露してくれたそうです。もちろん。P&Gのおむつのマーケティング活動に役立ったようです。

-百式様の本日のカード-

なんでもいいので1つの商品をピックアップして、自分がその商品のマーケティング調査担当になったつもりで消費者に上記のような物語を作らせるとしたらどういった設定にするかそれぞれで考えてみる。

-sukima_japan本日のカード-

お笑いDVDを借りてきて、30分間ほど見る。テーブルに「今日はビックリすることを発言する日です。」と書いて、上記のような物語を作らせるとしたらどういった設定にするかそれぞれで考えてみる。

最近、僕のカードは手抜きが多いなぁ(w

ウィルコム(旧DDI Pocket)はどう動くのか?《前編》

ガースナー、稲盛和夫の狙いと題した書籍の帯。
黄色の目立つ広告が、電車の扉に貼り付けられている。
そして、大きく書かれた逆転戦略。

逆転戦略 ウィルコム-「弱み」を「強み」に変える意志の経営

この書籍に私は大変注目している。

携帯電話事業を行っているKDDI傘下にいたDDI Pocketでは
PHSのウリとなる部分を伸ばした事業戦略ができないと、随分
言われてきた。それが、米国資本でどう変わるのか?

あえて、この書籍に手をかける前に、自分の雑感を書こうと思う。

||アステルもNTTも撤退したPHS事業で       ||
||DDIポケットは黒字だった。そこに逆転の鍵がある!?||

PHSは安っぽいイメージ、繋がらないイメージで、携帯電話にシェア
を取られてからは、随分と負け犬に成り下がっていた


特に、携帯電話を「スタイル」として捉える若年層にとっては、一向に
安っぽさのイメージは仇となっていたし、規模の違いが明確になりはじ
めた頃には、続々とリリースされる携帯電話に注目が行くのは当然の流
れであったと思う。結果、生き残ったのはDDIポケットのみ。

人は活気のある方向へと向かっていく。当然の流れだろう。

そんな中でDDIポケットは3期連続の黒字をだしていた。これは、P
HSの強みを活かした戦略があったからこそ出来た技ではないか?
TUKAグループが、「シンプル」さを売りに何とか生き残ろうとして
いるが、それとはまた違う方法なのである。

DDIポケットは苦しい中で本来の「強み」を再確認した。

それが、PHSと相性の良いユーザーを開拓することなのである。
例えば、2003年の10月の資料を見てみよう。→セグメント分析
つまり、法人ユーザーとの相性の良さで収益を伸ばしてきた。

PHSは小さなアンテナを街のあちこちに置く方式で、携帯電話の
方法とは明らかに違う
。細かな技術の優位性は(忘れたので)飛ば
させていただくが、通信品質と、設備コストが段違いに安く済む。

TUKAのコンセプトを利用した戦略とは明らかに違う。

⇒他社にシンプル携帯を出されてしまっては効果が落ちるTUKA。

同じ仕組みの中で生きている為、コンセプトは直に潰されてしまう
しかし、DDIポケットは自社の「強み」に注目し、携帯電話が
手を出すことの出来ない「モバイルデータ通信」で利益を上げた


→モバイル用PHS(PCスロット型/CFカード型/USB型)の開発
→PHSとPCの接続によるデータ通信のアピール
→データ通信用の価格設定/データ通信の速度向上

携帯電話ではまだ「狙えない」ゾーンを勝ち取っていったのだ。

この部分を最大限の「強み」を活かしてウィルコムは攻めるのでは
ないかと私は考えている。逆転の鍵は、PHSだからこそ出来るこ
とにある。単なる「電話」として捉えちゃダメなんです。


お題は「PHSはデータ通信でしか生き残れないのか?」かなぁ・・・

<次に書こうと思うこと>

・なぜカーライセルはDDIポケットを買ったのか?
・ウィルコムの敵は一体何であるのか?
・オレならこうする、逆転のシナリオ。

第三次携帯への投資の回収が早ければ、コスト差はでない。
そこが、焦点になるかなと思ってます。

((百式)) デザイン

百式様が1日1回書籍のネタを紹介してくださる東京ブックから…

お題は「デザイン」でした。

百式様は、「デザインが重要と言われるが、それはデザインから想起されるメタファーが戦略と合致しているか、ということかもしれない。」といったことを書かれていました。

昨日のメタファー論を更に補足する内容のようです。

-ちょっとが、ちょっとじゃない-

ある調査で、「楽観的であるあるということはどういうことか?」というをし、回答者に答えとなる写真を持参して貰ったところ、ある消費者は「シャンパングラス」を持ってきたそうだ。

GMのデザイングループは、デザインのコンセプトである「楽観主義」を反映させる際に大きく参考にしたそうだ。つまり、言葉だけを使った調査からはこうした情報は決して出て来ないということ。

「デザインをちょっと変えただけでも、それを見た消費者が口にするメタファーが大きく変わることを発見した。」

数値化できない、文章化できない世界が、世の中にはあるのだ。しかし、それを目に見える形でできるメタファーは、確かに新たな「ものづくり」の領域を切り開くツールになるだろうと思う。

-百式様のメソッド-

あるカテゴリーでデザインの異なる商品をいくつか並べてみる。
それぞれのデザインから想起するメタファーを思いつくまま書いて、
それぞれが発表する。

今の体験から学んだことを自社にどう活かせるか議論してみる。

-sukima_japanのメソッド-

あるカテゴリーに属する雑誌を、1年分集めて並べてみる。
雑誌ごと、月ごとに、1つずつ見ながら想起するメタファーを思い
つくまま書いてみて、それぞれ表組みにしてまとめてみる。

メタファーについて、通年で関係性があったかを見てみる。
メタファーについて、競合誌との関連性を見てみる。
メタファーについて、記事のタイトルと比べてみる。

ブランド管理の人達ってこういうことしてるのかな?

百式様が選んだ今日の1冊「心脳マーケティング」を、
是非とも手に入れたくなってきた!!

((百式)) メタファー

百式様が1日1回書籍のネタを紹介してくださる東京ブックから…

お題は「メタファー」でした。

百式様は、「メタファーを使った調査は実に興味深い。メタファーは人間の心の活動を刺激するだ。人はメタファーによって身の回りに起こることをより効果的に解釈し、知覚することを助けてもらっている。メタファーは想像力の原動力なのである。メタファーを使えば、言葉だけを使った調査では、得られない利益が見えてくるだろう。」といったことを書かれていました。

メタファーの概念に疎い私にはちょっと難しいお話でした。

-普段から人々はメタファーを使っている?-

百式様のお言葉よりメタファーを知りましょう。

○身の回りに起こることをより効果的に解釈して、
 知覚することを助ける
○メタファーは人々の想像力の原動力になっている

●ある調査によると、人は1分間に話す間に6つの
 メタファーを使っているらしい。
●科学における進歩の多くはメタファーやイメージ
 を私用することによって実現している。

-著者ザルトマン氏の技-

顧客がどんなメタファーをどの商品や概念に対して使っている
かを紐解くことによって、新しいマーケティングリサーチ手法
を編み出したそうだ!

マーケターも消費者も気づかないような「思考の奥底」「無意
識の動き」をメタファーを通じて調査することができるらしい。

調査内容:良い顧客対応係りとはどういったものか?
調査結果:消費者は[力][動き]に関連するメタファーを多様

施策→顧客対応のための電話番号を記載する際に、番号の横に
   稲妻マークをつけ、顧客に対応するときの会話に「力」
   と「動き」を連想させる言葉を使わせるように訓練した。

-百式様のメソッド-

知り合いの自社の顧客を1人3人ずつピックアップ。
それぞれが顧客に「自社製品・サービスを考える時にどんな
絵が浮かびますか?」と聞いてみる。

3人で結果を共有してみる。

-sukima_japanのメソッド-

日経MJのポスレジランキングの上位や、急上昇の商品を
チェックしてみる。その商品について、できるかぎり考え方の
違う人たちに、どのような絵がイメージできるかを聞いてみる。

実際にその商品を最近買ったかを聞いてみる。

忘れた頃に同じ質問をしてみる。
イメージがどう変わったかを、チェックしてみる。

~参考~

メタファーの例 デスクトップのゴミ箱アイコン
http://www.mitsue.co.jp/case/design/i_024.html
メタファー研究
http://homepage2.nifty.com/digitallife/metaphor.htm

((百式)) 私の責任

百式様が1日1回書籍のネタを紹介してくださる東京ブックから…

お題は「私の責任」でした。

百式様は、「人生これからいろいろあると思うけれど、人生いろいろを選択するのは私だし、それは私の責任です。私はその責任をまっとうします。強く。気高く。」といったことを書かれていました。

百式様が参加された結婚式での新婦のスピーチだそうです。

-あなたには考えられますか?-

人生いやなことが起これば、誰か人のせいにしたがるのはなかば本能であるような気もするが、それを「私の選択の結果」と言い切るきっぷのよさ。この言葉にして損芸の度合いマックスである。

と百式様はおっしゃらえていました。

あなたの心には何が残りましたか?(セリフパクリやーん!)

WEBサービスの新規参入は無駄なのか。

世論が思う「IT関連の昨今」にちょっと待った。

ライブドアの堀江さんが、既存ビジネス領域でのM&Aを次々に行う際に、もうそろそろネット関連ではおいしい事業が無くって来たから」と話していたのはつい最近のことです。

確かに、長く続いたポータル戦争は棲み分けの時代がはじまり、どのような分野でも3強から5強程度に落ち着いています。

しかし、ライフスタイルの変化に応じて世の中で求められるサービスは次々に変わっていきます。しかも、これらは普段はニーズとしてはあらわれずに企業がシーズとして提供した時にこそ、顕著に現れるのです。

散髪を10分1000円で行うQBハウスの全国展開
エンジャパンやインテリジェンスの台頭
旅館・ホテル予約では後発のクラブトクーの急上昇

これらは、シーズの提供により一気に駆け上がってきました。

今までに比べて「隙間」を狙うことになるでしょうが、
そこでイニシアチブを取れれば、ネットならではの、水平展開や
業務提携の道が開けてきます。

再編

小悪魔に愛の告白!?

イケメンセレブから愛の告白プレゼント
http://vidal.jp/confess/index.html

なんか怪しげな企画だな・・・と思ったら、Flash
画面で、「自分の名前(合成)+愛してるよ。」
といった苦しい演出だった。

ただし、無理に名前をいれなければ、濃いファンには結構
喜ばれるキャンペーンなんだなと。

UFJが宣伝している、ATM横にある24時間BOX。
テレビ電話で、センターにいるオペレーションのお姉さん
が色々な処理をしてくれる。

動画というのは色々なサービスの提供の仕方がある。
このあたり、体系化して考えておかないと、提案の時に
お互いが勘違いをして話が進んでしまいそうだ(w

Buyma

博報堂の3人が立ち上がった!?(サイト内の経歴参考)

http://www.buyma.com/
バイヤーになれる、バイヤーに頼める、グローバル・バイイング・マーケット

こういう企画好きだなぁ・・・。早速、eBayやヤフオクでの売買を
駆使しているバイヤーの大学生に教えてあげました。

みんなが、楽しめる企画は非常にWELCOMEです。
ある程度の資本は組んでいると思うので、
普及のロードマップが出来ていることが大事だと思います。

この企画、オークションサイトの普及にデジカメが一役かったように、
カメラ付の携帯電話が普及してきたことが可能性を秘めてます。

上海の街角にあるショーウィンドーで、自分の感性にキラン☆と
閃いた商品を、自分の好きな価格で紹介する。
東京の飲食オーナーが、そのアイテムを見て、次なるお店のコンセプト
が決まり、計画が進みはじめる・・・。

そんなストーリー展開が面白いなぁと思いました。

自分達も学生時代に、センスのいい人間が商品を指名して、それに
みんなが群がる仕組みをWEBで提供できないか?
なんて話しをしていましたが、ブログとアフィリエイトが普及した
昨今では、自然とそんな仕組みができてますよね。

・・・となると、認知度をアップさせるにはどうしたらいいのかな?

この仕組み、日本国内のある市場にて、海外のあるターゲットの人達を
攻めたほうが面白いのではないかな…。

「振り込め」対策、「安心コール」のちょっと待った!

>NTTコミュニケーションズは、「振り込め詐欺」の電話がかかってきた時に、あわてずに家族や知人に相談できるようにする「安心コール」(仮称)のサービスを4月から始める。

解決できない問題にこそソリューションを提供する意義がある。
NTTコミュニケーションズ、偉いなぁ。
しかも、サービス提供が結構早いのに感心。騒がれて随分と経つから
と思われる人もいると思いますが、NTTクラスの高品位な
品質だと検証とかに時間がかかりますからね。

>あらかじめ登録した1つの専用番号にかけると、家族や親類など相談したい人の電話3か所を次々と呼び出す仕組み。専用番号を短縮ダイヤルに登録すれば、より効果的としている。

この「わかりやすさ」がいいじゃないですか。

月315円なんて言ってないで、半年間は無料で提供して事例を作り、
マスコミに記事を書いてもらうことで他社に優位性を作った方がいい
と思うがいかがでしょうか。

※まだサービスの情報が無いので、わかんないですが突っ込ませて!

このクラスの企業なら体力あるでしょうし、できないことないでしょ?

NTT西・東の電話が対象だけど、回線獲得の新規開拓に
使えるはずですし、何が問題かって、競合他社が類似サービスで
攻め込んでくる可能性があるはずですから、業界での
イニシアチブ取らなきゃ損損!!

その機能がサービスの主軸でなくても、それが元で商品が売れただな
んて話しは沢山ありますしね。

・留守番電話 ・自動点灯自転車 ・メール対応の携帯電話

折角の苦労が無駄にならないように、経営陣も頑張って欲しいなと思いま
した。(いや、案件にGOサイン出してくれたのは経営陣だけど…)

ライブドア買収に関するブロガーから報道陣への「ツマンナイ」はどこに原因があるのか?

ライブドアの「戦略」
http://dave.cocolog-nifty.com/news/2005/02/post_3.html#more
By(私的)にぅす解読

・速やかな意志決定
堀江氏がライブドア本体にとどまらず各子会社の意志決定に関与することで、会社としての行動が速やかに行われる。
今回の株式取得なんかもその典型ではないかと。

・最小の投資で最大の効果
何でもかんでも買い付けようとしているように見えるライブドアだが、実はしっかりと取捨選択を行っている。
西武からプロ球団の買い取りを持ちかけられたときも、200億という値段をふっかけられてあっさりと蹴っているし。

・現状以外の前提条件を考慮しない
日本のビジネスでは、血縁とか企業の歴史とか、とかく情に訴えかける部分があるが、基本的にはそういうものは全く考慮していないように見える。
プロ野球の新規参入騒動でも仙台市民の支持を取り付けたのは、情の部分というよりは単に楽天よりマーケティング戦略がうまかっただけではないかな?

・最終的に本業に回帰している
何が本業か見えにくいライブドアであるが、基本的にはポータルサイトの運営というのが正しい判断だろうと思う。だとすると、証券業や銀行業への参入、あるいはスポーツビジネスへの参入や既存型メディアへの投資は、最終的にはすべてポータルサイト部門の強化につながる話になっているのではないか、と。


読ませていただいて、なるほどな分析だなぁと感心しました。今回のライブドアによる買収説は様々な憶測が飛び交っていますね。マスコミも、こういった考え方の指針があれば面白くなると思います。

最終的に本業に回帰している。といった点を考えればどう組み合わせてリターンを得ていくのか等の予測はもっと広がるし、深い考察ができていくと思うのです。

ヤフーが自前のインフラでブロードバンド事業に手を出してイマイチな話しや、マスコミからも話のあったトレソーラの話しなんかは、ホリエモンは余り深くは話しませんでしたが、もっと掘り下げていい。(本業との接合がある)

デジタル放送の普及に合わせたビジネスモデル展開を考えているのかなと思ったのですが、(番組+ECとの連携はウリですからね。)5年でCB分の利益は生み出せるといった話しを聞いていると、

やはり本人の言うとおりに、「メディアのウェブサイト」を単なる番組の視聴率アップ用だけに使うのではなく、ポータル化を考えたビジネスモデルにしようとしているのか、ならばどうやって返すのか。

どのような組み込み方をすれば稼げるのか?社名を変更してライブドア放送だなんて名前にはしないそうですから、放送局のWEBがライブドアのサイトに転送する…なんてことは…やりかねんな。

ブロガーの間で人気の「産経狙い説」は、苦労しているライブドアのマスコミ事業と合致してきます。そして、産経の名前が使えれば単にアプローチできる顧客の数が増えるだけでなく、ライブドアのターゲット層が広がるといった考え方もできます。(保守的な人達、シニア層への接点を持てる。)

1つの話しだけでなく複合的な効果を狙ってるように思えますが、とにかくこのあたりは、ライブドアの戦略に一貫性があると考えるととても楽しいお話ですね。