ライブドア買収に関するブロガーから報道陣への「ツマンナイ」はどこに原因があるのか? | 俺とお前と100式様 『平日1日1回更新::東京ブック編』

ライブドア買収に関するブロガーから報道陣への「ツマンナイ」はどこに原因があるのか?

ライブドアの「戦略」
http://dave.cocolog-nifty.com/news/2005/02/post_3.html#more
By(私的)にぅす解読

・速やかな意志決定
堀江氏がライブドア本体にとどまらず各子会社の意志決定に関与することで、会社としての行動が速やかに行われる。
今回の株式取得なんかもその典型ではないかと。

・最小の投資で最大の効果
何でもかんでも買い付けようとしているように見えるライブドアだが、実はしっかりと取捨選択を行っている。
西武からプロ球団の買い取りを持ちかけられたときも、200億という値段をふっかけられてあっさりと蹴っているし。

・現状以外の前提条件を考慮しない
日本のビジネスでは、血縁とか企業の歴史とか、とかく情に訴えかける部分があるが、基本的にはそういうものは全く考慮していないように見える。
プロ野球の新規参入騒動でも仙台市民の支持を取り付けたのは、情の部分というよりは単に楽天よりマーケティング戦略がうまかっただけではないかな?

・最終的に本業に回帰している
何が本業か見えにくいライブドアであるが、基本的にはポータルサイトの運営というのが正しい判断だろうと思う。だとすると、証券業や銀行業への参入、あるいはスポーツビジネスへの参入や既存型メディアへの投資は、最終的にはすべてポータルサイト部門の強化につながる話になっているのではないか、と。


読ませていただいて、なるほどな分析だなぁと感心しました。今回のライブドアによる買収説は様々な憶測が飛び交っていますね。マスコミも、こういった考え方の指針があれば面白くなると思います。

最終的に本業に回帰している。といった点を考えればどう組み合わせてリターンを得ていくのか等の予測はもっと広がるし、深い考察ができていくと思うのです。

ヤフーが自前のインフラでブロードバンド事業に手を出してイマイチな話しや、マスコミからも話のあったトレソーラの話しなんかは、ホリエモンは余り深くは話しませんでしたが、もっと掘り下げていい。(本業との接合がある)

デジタル放送の普及に合わせたビジネスモデル展開を考えているのかなと思ったのですが、(番組+ECとの連携はウリですからね。)5年でCB分の利益は生み出せるといった話しを聞いていると、

やはり本人の言うとおりに、「メディアのウェブサイト」を単なる番組の視聴率アップ用だけに使うのではなく、ポータル化を考えたビジネスモデルにしようとしているのか、ならばどうやって返すのか。

どのような組み込み方をすれば稼げるのか?社名を変更してライブドア放送だなんて名前にはしないそうですから、放送局のWEBがライブドアのサイトに転送する…なんてことは…やりかねんな。

ブロガーの間で人気の「産経狙い説」は、苦労しているライブドアのマスコミ事業と合致してきます。そして、産経の名前が使えれば単にアプローチできる顧客の数が増えるだけでなく、ライブドアのターゲット層が広がるといった考え方もできます。(保守的な人達、シニア層への接点を持てる。)

1つの話しだけでなく複合的な効果を狙ってるように思えますが、とにかくこのあたりは、ライブドアの戦略に一貫性があると考えるととても楽しいお話ですね。