日本人とイノベーション | 俺とお前と100式様 『平日1日1回更新::東京ブック編』

日本人とイノベーション

イノベーションという言葉・・・

日本で どれくらい 浸透しているのだろうか。
日本人にとって どれほど 魅力的なのだろうか。
日本中の人々の中で 何人が 挑戦していることなのだろうか。

国家と経営者とエンジニア(研究者)は、三位一体でないと
ならない。それは、21世紀の経済が、テクノロジーによって
大きく左右される社会
だからだ。

IBM日本法人の会長殿は100年後の日本、現在の日本を
見据えたなかで、「イノベーションの実現が日本経済の成長には
不可欠
」と、セミナーで説いたそうだ。

私は、客寄せ・商品買わせの為に開かれる、今回のような
お話を出来る限り聞くようにしており、これは、与党野党の
街角演説を聞くよりも、いかなるNPO・政治結社の話を
聞くよりも、私にとって魅力的な話が多いからだ。

現状を正しく見据え、未来を出来る限り把握し、自分達で未来
を作っていこうという姿勢
。これは、自分にあってる。

「革命はだめよ。革新という言葉を使えよ。」

しかし、私の友人が忠告してくれたように、この手の話に大衆は
関心が少ないし、政治家の方々も関心が薄いのではないか。
それどころか、上記のセリフのようにイノベーションは敵のよう
にみなされて、「疎外や阻害」される傾向にあるのが実情
ではないか。

イノベーションは空から降ってはこない。

現状を変えない人達は「悪」ではない。
未来を変えない人達が「悪」だと私は思っている。

知識や経験を多く持った人たちほど、イノベーションがどれほど
危険で、どれほどチャンスが少ないかを知っていると思う。


常識の範疇で、偉い人が「それには手を出すな」といわれれば、
普通の人は手をだせないし、手を出さないほうが懸命になって
しまう。みんなの協力が得られないからだ。

イノベーションを、啓蒙していくことが大事なのではないか?

会長殿の発言「イノベーション後の「カイゼン」については、日本企
業は非常に得意とする分野であるため、イノベーションが起こせれば
十分な国際競争力を持てる可能性はある


が憶測ではなく、今までの日本では度々、起こってきたこと。
そして、若者には今後チャンスがあること。

そういった道程を、政府・官僚・経営者の皆さんが動いてや
っていって欲しいと思う。


80年代。僕が生まれた10年間。カイゼン王国、日本に対して、
米国は必死になって追いつき、追い越そうとした。
IT・金融業界でのイノベーション。ホワイトカラー層の仕
事は「管理」から「マネジメント」へとグレードアップして
いったのだ。(何だかWW2の航空機の発展を見てるみたい…)

今は、イノベーションを起こした国や会社が、そのまま先行
者利益を持ったまま突っ走る傾向
にある。

まだまだ、やることはある。

最近お会いするベンチャー経営者は、滅多に口に出さないが、
10年後の日本を見据えて動いている人が多い。ネットバブル崩壊
から飛びぬけた企業達の、更なる発展を見れば、小さな既成
事実ながら、説明する為の流れとしては十分
ではないか。

下から動きは広まっている。上が応じなきゃ、転覆させちゃうぞ!!

           いや、優秀な人はみな、流出しちゃうぞ~。